ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの6時間労働制への挑戦。「ろくじろう」は社会に広まるのか。

世界的な標準となっている8時間労働に異論を唱えるような新しい挑戦をファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが2012年5月から実施している。6時間労働制「ろくじろう」だ。

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スタートトゥデイの6時間労働制の仕組み

6時間労働制をスタートトゥデイでは「ろくじろう」という用語で呼んでいる。午前9時から午後3時まで昼休憩なしで6時間働くワークスタイル。就業規則では8時間で、6時間で切り上げられる人は「6時間で帰宅してもよい」ということになっているそう。

あくまでも就業規則は8時間で6時間で切り上げられる人は6時間で帰宅しても良いということで縛りは無いという。6時間で帰れるのは羨ましいと思われるかもしれないが、実際取得率を見てみないとなんともいえない。(調べたところ開示データは出てこない・・・)

6時間労働でも給与は8時間換算で支払われるという。

「ろくじろう」の狙い

前澤社長の狙いは生産性の向上と仕事以外の時間の有効活用だ。

生産性の向上

労働時間を6時間にすると社員は仕事の効率化を図るため、創意工夫を図らざるを得ない。会社全体でも効率化の仕組みを推進しており、全社員での15分程度の朝礼は廃止、1時間単位で設定していた会議を45分に短縮、社内会議の資料をパワーポイントで作るのをやめて簡単なメモで済ます、社内メールも長文を避けて口頭で済むものはメールを使わないようにしたという。

これについて前澤社長は

「ムダな資料が一切なくなったことと、みんなが話を単刀直入に、かつ本質的にするようになったっていうのが一番嬉しい」

出典:社長と話そう Vol.1 「六時間労働制(ろくじろう)について」

と語っている。

仕事以外の時間の有効活用

仕事以外の時間の活用について前澤社長の意見はこうだ。

当然、職場でも何かをプロフェッショナルに極めてほしい、っていうのはあるよね。

一人一人が“俺にこれを任せてくれれば絶対に誰にも負けないし、すごくいい結果出せるよ”って言えるようになってほしい。

同じように、社外活動でも何かこだわりを持って極められる何かに時間を使ってほしい。

何かを極めようとする時の考え方、行動、集中力ってさ、多くのものを生み出すんだよ。

自分にもまわりのみんなにも。だから時間に余裕ができてゆったりするっていうよりは、100%打ち込める事に時間を使ってほしいな、って思ってるよ。

出典:社長と話そう Vol.1 「六時間労働制(ろくじろう)について」

仕事以外の時間を重視することである効果も出ている。

約380人の社員の2割を超える88人、44組が社内カップル。うち11組は、すでに結婚して夫婦になっているという。

労働時間の短縮は少子化問題に効果があるかも?

導入後の売上への影響は?

ZOZOTOWNの商品取扱高推移

導入した2012年5月以降の業績も右肩上がりに成長しており、マイナスの影響は数値的には無かったといえる。

導入直後、四半期ベースで前四半期と下がったことで一部の短時間労働を妬むネット民からは「ほれみたことか」という声が相次いだが、当然ECサイトは四半期ベースで見ると季節要因も大きい。その際も当然昨年対比では順調に伸びてもいたわけで、結果的には年間ベースで見ると順調に成長していた。

6時間労働について日本で事例は聞かないが海外では?

6時間労働については海外でも事例がある。アメリカのケロッグ社(コーンフレークなどを販売)は1930年に6時間労働を導入。家庭の時間を大事にしようという取り組みだったようですが、労働時間の短縮ではなく多くの給与と訴えた従業員の申し出により1985年に撤廃したという。

またスウェーデンでは行政主導で6時間労働を取り入れる試みがなされていて、高齢介護課の職員の内、勤務時間を6時間と8時間のグループに分けて、1年後の様々な効果を分析するという。ネット業界用語でいういわゆるA/Bテストみたいなものだ。

そもそも8時間労働が導入された歴史

日本やアメリカで1日8時間・週40時間労働が採用された発端は、18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで起こった産業革命までさかのぼります。当時のイギリスでは「労働時間が長ければ長いほど生産性が上がる」と考えられていたため、労働時間は1日14時間で、長いときでは16時間から18時間にもなったそうです。

しかしながら、労働者にとって14時間という労働時間は長すぎたため、健康問題や生産性の低下といった問題が勃発し、労働者が労働時間の短縮を訴える運動が巻き起こります。その成果もあり、イギリス政府は1833年に9歳未満の児童の労働を禁止し、9歳から18歳未満の労働者の労働時間を週69時間以内に制限する「工場法」を制定。工場法はその後何度か改正され、1874年には「全労働者の月曜日から金曜日までの労働時間は1日最大10時間」と定められました。

中略

労働者による8時間労働制導入が要求される中、1919年に開催された国際労働機関第1回総会で「1日8時間・週40時間」という労働制度が国際的労働基準として定められました。日本では、1916年に施行された工場法を経て、1947年に労働基準法が施行され1日8時間労働が規定され、現代に至っています。

出典:Gigazine 8時間労働が誕生した経緯と労働時間を短縮すべき理由

その昔、労働時間は1日14時間の時代もあったことを考えると8時間でも相当短くなったんですね。

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