モバゲー衰退から完全復活のDeNA。1年後にはメディア事業がゲームに次ぐ柱に

昨日、5月11日にDeNAが2015年度第4四半期の決算を発表致しました。DeNAといえば、創業時のオークションサイトであるビッダーズが主力だった後、モバゲーが成長し主力事業になっていました。

その後、ガラケーからスマートフォンへの転換の流れの中でモバゲーが展開するブラウザゲームの市場規模が縮小し、DeNAの業績も悪化していきます。

野球への参入当時の2011年はモバゲーの全盛期で、チーム名を横浜モバゲーベイスターズにする予定などの報道がありましたが、最終的に横浜DeNAベイスターズに落ち着いて横浜市民も安堵したことでしょう。

今回発表された業績では競合とされるGREEが苦戦する中、DeNAは着実に新事業が成長しており、1年後(2017年度)にはゲーム事業に次ぐ柱となりそうです。

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2015年度連結業績

連結業績

まず簡単に全体の業績からですが、今回発表されたのは第4四半期なので通期でざっくり見ると、ゲーム事業は2014年度の1130億円の売上から、2015年度は1096億円と3%微減したものの、ほぼ下げ止まりを見せています。

ECは横ばい、スポーツは季節変動がありますが、球団としての決算を見ると純利益ベースでは球団参入当時から掲げていた黒字化を昨年度達成しており見通しは明るいでしょう。

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注目は新事業・その他。まだまだ赤字ですが、1年間で売上が倍近くに成長しています。後ほどもう少し詳しく見てみます。

ゲーム事業の状況

ゲーム事業

現在ソーシャルゲームのメイン市場となっているアプリの売上が伸びています。しかし海外がやはり厳しい。本当に日本のインターネット企業は海外で弱いなとしみじみ。

モバゲープラットフォームであるブラウザゲームも下げ止まりを見せていましたが、この四半期はサイバーエージェントグループのサイゲームスが運営するグランブルーファンタジーが想定より悪かったようで売上が減少しているようです。

総括するとゲーム事業は国内のネイティブゲームが伸びているので先行きは明るいでしょう。

次からが注目の新事業です。

DeNAの新事業セグメントの状況

新事業

既に黒字化が達成され、ゲーム事業とシナジーがあるマンガボックスやエブリスタなどの事業に加え、中期的に期待のできるメディア事業(キュレーションプラットフォーム)、市場規模も大きく長期的に大きく成長できる可能性のあるヘルスケアや自動車領域などにも投資ができています。

メディア事業(キュレーションプラットフォーム)が大きく成長

キュレーション

前回の決算の時にも取り上げましたが、MERY、iemo、Find Travel、welq、JOOY等のサービスが大きく伸びており、成長率に衰えがみえません。むしろ4Qは成長角度が上がっているようにも見えます。

2017年度中にゲームに次ぐ柱に

キュレーション2

2017年度中に四半期利益10億円以上を目指すとしています。現状セグメント別の四半期営業利益はゲームが66億円、ECが7億円でこの1年は微増か横ばい程度、他の事業は赤字です。

この事業はGunosyなどの決算を見ていてもわかるとおり、広告費をコントロールできれば非常に利益率の高い事業です。このまま順調にMAUが成長し、マネタイズ手段も多角化できれば計画を達成できる可能性は十分ありそうです。

この先どうなるか、2017年度にも振り返ってみたいと思います。