オーナー経営企業とサラリーマン経営企業の違いや差はどういうところか。麻生巌が考える会社と経営者の時間軸のズレとは

自ら会社を起業し、株式も大半を占めながら経営を行うといういわゆる「オーナー経営」とほとんどの場合、たいした株式も保有せず株主から雇われて企業を経営する「サラリーマン経営」の企業に対する一長一短はどういうところなのだろうか。

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オーナー経営とサラリーマン経営では考える時間軸に決定的な差が生まれる

ルールを変える思考法で麻生巌と川上量生は以下のように語っている。

麻生「柳井さんにしろ、孫さんにしろ、彼らがオーナー経営者であるっていうのが、やっぱり大きい気がします」

川上「そうだねぇ。オーナー経営者って、会社の運命をそのまま自分の運命と重ねあわせて見てますから、サラリーマン経営者だと、「自分の任期だけ」みたいな。そんな漢字になっちゃうよね」

麻生「そうそう、なんというか、「会社と経営者の時間軸」にズレが生まれるんです。そうなると、「10年後を考えたら、深手を負うリスクも覚悟しながら、ここは腕を振り上げて上段に構えなきゃ」といった判断ができなくなるんですよ。」

川上「会社の時間軸よりも、自分の時間軸で物事を考えちゃうんだよね」

麻生「はい。本来、大企業っていうのはゴーイングコンサーンがとても大事なのに、そこが結局、ないがしろにされてしまうんです」

なかなか自分の任期は苦しんでも会社の10年後の発展のために投資をしようと考えることができる使命感のあるサラリーマン経営者はいないだろう。

これは政治家にもいえることで、10年、20年、30年も先を見据えて政治をできる政治家がどのくらいいるだろうか。自分の時間軸と会社・国家が抱える時間軸は一致しないのに、ここをあわせるだけでも競争力のある良い企業が生まれるかもしれません。

オーナー企業は会社のお金に厳しい。サラリーマン企業はユルイ

オーナー企業は大抵の場合、オーナーが自分のお金を元手に会社を設立し、発展させてきたという流れがあるため、社長は「会社のお金=自分のお金」と考えるケースが多い。そのため経費についても1円から非常に厳しくチェックしている。一方、サラリーマン企業は経営者も会社のお金は自分のお金ではないから、いかに経費を使えるかを考える。接待交際費やタクシー代などの交通費など、いかに使おう、その権限はどこまであるのかといったことを考えてしまう。

オーナー企業でもオーナー自身が自分のお金と考えているので会社の経費をドンドン使っているケースもあるから、総額でどちらのほうが多いのか調べてもあまり意味はないが、基本的なスタンスが違ってくるだろう。

社内派閥・争いの激しいサラリーマン企業とオーナーの一言で決裁がおりるオーナー企業

サラリーマン企業は大抵の場合、社内派閥がある。出世レースも仕事のできる・できないは完全に定量化できるものではなく、人の情が関わってくるので自然的に発生する。

一方、オーナー企業にも社内派閥はできるが、人事はオーナーに権限が集約されているケースがほとんどだから、社内争いをしなくても、オーナーに気に入られるかどうかが重要。

サラリーマン企業は物事を決裁するのに社内関係者の根回しが非常に重要になってくるが、オーナー企業は究極的には社長がOKといえば大抵は通る。もちろん上場している企業の場合は内部統制で他の役員陣が牽制を効かせることが建前となっているが、株式を半数以上持ち、人事権を持っている社長に本気で反対できる役員はそうはいないだろう。いたとしても近いうちに解任されてしまう。

こうしてみると、サラリーマン企業のほうが働きやすいという人とオーナー企業のほうが働きやすいという人とどちらもいると思う。

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