上場ゴール批判の国光宏尚社長率いるgumi。業績発表の経緯や希望退職、韓国での横領について

ソーシャルゲーム業界では国光宏尚社長はビッグマウスでも有名。将来ビッグマネーを得ようと夢見る若者にはその存在は憧れだったかもしれない。なぜ一転してここまで叩かれるようになってしまったのか。

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ビッグマウス事例

→後に嘘八丁と叩かれる

→民主党を超えるブーメラン発言に市場関係者もビックリ

上場ゴールと批判される経緯

通常ソーシャルゲーム業界、いやインターネット業界の関連銘柄はマザーズ等の新興市場を経て、東証へ昇格していくのが通例だ。

今回gumiは東証一部に直接上場して、注目を集めた。

しかし問題なのは決算だ。

2014年12月18日に上場した際には営業利益が約13億円の黒字見込み。

しかし2015年3月5日には営業利益は約4億円の赤字になる見通しと発表した。上場直後に下方修正はするケースは少ないことから、投資家から大バッシングを浴びた。

IPOの関係者だけが上場後に資金を得て、上場直後に株式を購入した投資家が損をすることになるからだ。

下方修正の理由について

1つは売上高の8割以上を占める「ブレイブフロンティア(スマホゲーム)」の売上不振。2014年8月をピークに減少に転じた。

ただこの8月がピークというのは少し怪しい。ソーシャルゲーム業界に詳しい人なら良くわかるが、ソーシャルゲームは今や広告手法で売上をある程度コントロールすることができるため、利益を度外視すれば売上を短期的に伸ばすことができる。

上場時の株価インパクトを想定して広告宣伝費を投下したことが営業利益を大幅に落とす原因の1つだと考えることもできる。

実際2012年5月~2013年4月までの広告宣伝費は約2.4億円だったのが、2013年5月~2014年4月には約24億円に膨らみ、上場時には四半期で約19億円にまで膨らんでいる。

この広告宣伝費のコントロールで売上は落として、営業利益を出すというのは比較的コントローラブルだろう。

残りの原因は他社ゲームの海外配信事業の遅れと新作スマホゲームの苦戦。ここは見込みが強すぎたり、外部環境の変化等があるのでなんとも言えないところではある。

ことはこれだけではない。

運転資金借り入れの非開示と韓国小会社での横領事件

実は2015年1月30日付で運転資金名目で30億円を無担保で借り入れていた。それを公表したのは下方修正発表直後の2015年3月6日となり、株価を意識して公表を遅らせていたと言われてもしょうがないタイミングだ。

公表しなかったことで損失を負った投資家も多かったはずだ。

悪いことは重なるもので、2015年3月19日には韓国子会社で数千万円の横領が発覚。コーポレートカードの私的利用2600万円、各取引1200万円があったと2015年4月10日に発表されている。

2015年3月27日には上場間もないにもかかわらず、1割強の100人の希望退職を実施した。

2015年6月1日に業績修正を発表。一転黒字化へ

売上265億円、営業利益4億円の赤字から一転、売上は275億円、営業利益は4億円の黒字と発表した。

修正の理由をいくつかあげているが、上場後3ヶ月後に赤字発表、その3ヶ月後にやっぱり黒字でしたという発表に信用がおけるものだろうか。

P/Lというものはある程度経営陣の判断で積極的にもできれば、保守的にもできる。

通常の広告ロジックからすると、広告宣伝費を絞れば売上は落ちる。ただ今回は売上も営業利益も上がっている。王道ではないが、業界用語でいう”LTVが低い”継続性の無い広告手法なら短期的な投資回収率の高い広告投下も可能だ。(一般的にはアフィリエイトやリワードがよく用いられる)

いろいろとしわ寄せがこなければいいが。

2015年5~7月は売上・利益は大幅に落ち込むと予想

6月1日に発表した業績予想では売上は前四半期から2割ほど落ち込み、11億円の営業赤字を見込むという。

上場から株価は半分になってしまった。

gumi 株価

gumiのおかげでIPOが延期になったりしている企業もあると見られており、ここからビッグマウスだけではない、結果を出し続けて株式市場を見返してもらいたいものだ。