ドリコムの決算でわかる、ゲーム業界のブラウザからネイティブへの急激な変化

その昔、上場したときはブログの事業が中心でしたが、今はゲームを中心した会社であるドリコム。最近は動画広告のネットワークだったり、楽天とソーシャルラーニングの合弁会社を創ったりとゲーム以外の事業へ踏み出そうとしています。

そんなドリコムの業績をみると、ゲーム業界のブラウザゲームからネイティブゲームへの急激な変化が感じ取れると思います。

それでは見てみましょう。

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ドリコムの売上高・営業利益の推移

売上と営業利益の推移 ドリコム

2010年度から見ると当時は着メロ等のモバイルコンテンツが売上の中心でした。そこからモバイルコンテンツ等を展開していた事業は譲渡し、ソーシャルゲームにシフトしていきます。ミクシィ向けから始まり、モバゲーやGREEにも提供をし売上を伸ばしていきます。

ソーシャルゲームは上記グラフの緑色部分ですが、ずっと売上が高いように見えますが実は中身が大分変わってきています。

詳しく見てみましょう。

ソーシャルゲームのタイトル別売上推移

ドリコム売上推移

2013年3月期から見ると緑(陰陽師・ビックリマン)、黄(ちょこっとファーム)、ピンク(ソードソード・戦国フロンティア ドラゴンドライツェン)というタイトル比率が9割程度の売上を占めていました。現在ではそのタイトル比率は2割り程度にまで減少しています。

実はこの9割→2割部分がブラウザゲームの売上になっています。

現状の他社配信パブリッシングはバンダイナムコの名称で配信している「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ」や「ONE PIECE トレジャークルーズ」の売上が中心で、「青色の崖っぷちバスターズ」など自社オリジナルゲームなどとあわせて8割程度をネイティブゲームの売上が占めています。

今後の開発ポートフォリオ

ソーシャルゲーム開発ポートフォリオ

これまでフルボッコヒーローズや崖っぷちバスターズといったオリジナルゲームに注力していましたが、今後はIP調達や他社配信などオリジナルゲーム展開以外にも分散させるようです。

このオリジナルタイトルはバズドラやモンストのように当たれば非常にデカイんですが、外れる可能性ももちろん高い。

ゲームの開発費が億単位に高騰しているネイティブゲームの世界では体力がないと難しい手法です。

そのため権利料は高いのですが、人気マンガやアニメのIPを使ってゲームを作ることで外れるリスクを減らす方法や、他社の名前で出して、売上やコストをレベニューするといった手法もポートフォリオ比率を上げていきたいようです。

オリジナルゲームの「フルボッコヒーローズ」「崖っぷちバスターズ」

フルボッコヒーローズ 崖っぷちバスターズ

崖っぷちバスターズは規模を縮小するか判断するタイミングのようです。

崖っぷちバスターズ自体が崖っぷちに。

動画広告サービス

動画広告DreeVee

ゲーム以外ではこの動画広告ネットワークと楽天との合弁でソーシャルラーニングを伸ばそうとしています。

この動画広告ネットワークは時代のトレンドですし、注力すれば面白い分野ですが、ドリコムの強みというものがあまり無いですね。

しいて言うなら先行していることぐらいでしょうか。

インターネット業界はこの先行メリットは非常に大きいのですが、先行して圧倒的なシェアを取ればの話しだと思います。

キュレーションアプリ等動画広告の市場が伸びている中で、ドリコムがどの程度入り込むことができるでしょうか。

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