永遠のベンチャーと揶揄されていた株式会社はてなが上場IPO。分析したらはてぶ民もイミフの上場ではないか

はてなの3つの事業領域業績・株式

永遠のベンチャー企業(いいかげん上場しろ)とか、日本を代表するユニコーン企業(皮肉)とかIT業界では言われていた株式会社はてなが創業15年目にしてついにIPOするようだ。

過去、はてなの決算情報は官報から見られるもので、非上場かつ大企業にもあたらなかったので、その売上高は謎に包まれ、当期純利益程度しか公表されていなかった。(正確にいえば帝国データバンクなどで情報を得ることはできたが。。)

非上場時のはてなの記事
【悲報】はてなが既にオワコンだったことが判明。一応決算も調べてみた。

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上場資料から見るはてなの決算情報

知名度の割にはあまりに低い売上高。時価総額は20億円程度

単位:千円

決算年月13年7月期
売上高900,101
経常利益93,148
当期純利益55,105

 

決算年月14年7月期
売上高884,062
経常利益91,842
当期純利益63,735

 

決算年月15年7月期
売上高1,091,577
経常利益164,914
当期純利益55,164

現在の社員数は89人、平均年齢は31.9歳、平均給与は508万円とインターネットの新規上場企業としてはそこそこ高い平均給与で社員数も100名近くいる。

それでこの売上は寂しすぎる。。2015年7月期には売上高約10億9000万円、営業利益で約1億7300万円を見込むという。

成長率も勘案すると時価総額は20億円程度だろう。

上場にいったい何のメリットがあるのか?

大株主は創業者の近藤淳也氏が66.33%を保有しており、13億円程度の資産換算ができるが、非上場でもこの程度のバリュエーションだっただろう。

はてな自体のIPOによる調達額は3億円程度にとどまり、一体なんのメリットがあるのかよくわからない。

人材採用を強化するために上場して信用力を高めるとか、これを機に株式市場の厳しさに身を置き、成長路線に舵をきるとか?でも上場によってかかる間接コストを吸収できるくらいのメリットを生めるのだろうか。いやーよくわからん。

株式会社はてなの事業内容

大きく分けて3つ事業内容はある。

はてなの3つの事業領域

コンテンツプラットフォームサービス

はてなブログやはてなブックマーク、はてなフォトライフ、人力検索はてな等のサービス。一般ユーザにはBtoCのこのサービスの印象が強いだろう。

ユーザがすごい伸びているように見えているものの、サービスの重複UUなのかな?売上がそこまで伸びているわけでもないのに月間UUは伸びているようだ。

13年7月14年7月15年7月
登録ユーザ数
(万人)
363400450
月間ユニークユーザ数
(万人)
220035005400

コンテンツマーケティングサービス

はてなブログmediaというオウンドメディアを所有したい企業向けに記事コンテンツの管理やSEO対策が手軽にできるCMSを提供する事業。

はてなブログやはてなフォトライフなどを活用しており、アクセス負荷対策や脆弱性対策を気にせず、コンテンツ作りに利用者は専念することができる。

ライセンスフィー・運用料・カスタマイズ開発・コンテンツ企画等のフィー、広告がはてなの売上の源泉になっている。

 

テクノロジーソリューションサービス

今まで受託開発をあまり受けていない印象のあったはてなだが、大手企業との提携がここ最近増えている。

任天堂、集英社、KADOKAWAなどがそれにあたるが、システム開発だけでなく、保守運用からビッグデータ解析等のサービスも提供している。

 

2015年8月1日~10月31日の3サービスの売上シェア

 

サービス名販売高
(千円)
シェア
コンテンツ
マーケティング
122,84930%
コンテンツ
プラットフォーム
122,01029%
テクノロジー
ソリューション
170,73041%
合計415,589

 

直近の四半期ではテクノロジーソリューションが41%のシェアと大きいことがわかる。一般ユーザにははてなブログとかはてブといったサービスが売上の主力にみえるのだが実は違うのだ。

それは相手先売上比率で理由はわかった。

15年8月1日~10月31日の相手先売上

相手先販売高
(千円)
シェア
任天堂128,59530.9%
グーグル65,99715.8%

なんと任天堂の売上が全売上の3割を占めているのだ。

2012年からはてなと任天堂と企画・開発したコミュニケーションサービス「Miiverse」(ミーバース)がWii Uに内蔵される形でスタートしています。

本社が同じ京都に位置する任天堂とはてな。はてなは立地のおかげでリッチになれるのだろうか。(あまりうまくはない)