インターネット業界の変化の早さとLINE元社長 森川亮の考え方

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インターネット業界はものすごいスピードが早い。少し前はドッグイヤーとかいう表現もあったが、それももう古臭くなって最近は使われなくなった。

そんなインターネット業界では勝ち組が一転して負け組になるという現象が他の業界と比べても頻繁に起こっているだろう。

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ガラケーコンテンツ業界バブル

1999年から開始されたiモードをキッカケに着メロや待受け、ゲーム、デコメといったこれまでビジネスにならなかったジャンルがiモードのエコシステムに乗っかり、少額課金決済かつ月額課金という手法で多くのベンチャーが株式市場に上場した。

そんなガラケーバブルから15年も過ぎていない現在。いったい何社が実質残っているだろうか。

インデックスは粉飾問題の後セガに統合され、サイバードは非上場化した。ガラケー勢企業として残っているは実質ドワンゴくらいだろう。ドワンゴからはオンラインゲーム出身なので、ガラケー勢とひとくくりにしてほしくないと言われそうだが。。

ガラケーに続いたソーシャルゲームバブル

当時のガラケーバブルに続いたのが、モバゲー・GREEのプラットフォーム上でビジネスをするソーシャルゲーム業界だ。

この業界も最初は怪盗ロワイヤルに代表されるシミュレーション的なものが主流だったが、ほどなくカードゲームバトルが主流となる。しかしユーザの飽きも早く、ほどなくしてネイティブゲームが主流となった。

スマートフォンの登場でインターネット市場の多くはほぼゼロリセットに

この間、プラットフォームはドコモやauなどのキャリアプラットフォームからモバゲー・GREEに移り、現在はApple・Googleがプラットフォームの主流となるという形で、そのプラットフォーム上でビジネスを展開している企業にとっては、それまで築いてきたノウハウが少なくとも3度はほぼリセットされ、やり直しを図られているのが現実だろう。

企業の経営者にとっては、この変化の激しいインターネット業界をスタートする時点ではチャンスと考えることができるが、会社が成長するとすぐにルールが変わりひっくり返されるのではないかと不安でしょうがないのではないか。

元LINE社長 森川亮の考え

元LINEの社長の森川亮が著書でこう発言している。

ものすごいスピードで技術革新が進み、ビジネス環境はめまぐるしく変化し続けています。イノベーションでこれまでのビジネスがひっくり返されることも珍しくありません。

そんな将来不安のある世の中で、特にインターネット業界は3ヶ月先も不確実な未来です。実際に、明日何が起こるのかわからないのですから、不安を消そうとしても消えはしません。

それよりも「それが現実なんだ」「それが自然なことなんだ」と受けとめることが大切だと思っています。なぜなら不安だからこそ、自分なりに先を見通す努力をして、何か変化があったときに素早く対応できるように準備をするからです。不安には、そんな効用があると思うのです。

現在のLINEは紛れもない勝ち組だろう。そんなLINEの元社長でもこれまでのインターネット業界の変化の激しさを考えると不安になるという。しかしだからこそ変化に対応できる。

ガラケー時代もそう。多くの企業が成長し続けることができていない大きな理由は、過去の成功体験に縛られていること。

成功体験に縛られずに、シンプルに新しい環境・ルールを考慮し、市場に受け入れられる商品をつくることができるか考え続けることが重要なのだと思う。

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