サクラバ世代には一時期の小室哲哉ブームのイメージが強いエイベックス。今ではEXILEとか三代目J Soul Brothersとかなのかな?業績が発表されたので見てみました。
目次
エイベックスの2016年3月期第3四半期業績
売上推移
売上は3四半期累計で1092億円。前年と比較しても100億円近く下げています。
セグメント別売上構成
音楽・映像・マネジメントライブ事業がバランス良く構成されています。右肩上がりにライブ市場は伸びているのですが、やはりエイベックスもライブなどの事業の売上構成比が高くなっています。
営業利益の推移
2014年度よりは下がっているものの、前年よりは増加しています。
もう少しセグメント毎に詳しく見てみます。
音楽事業の状況
音楽パッケージと音楽配信両方、下げています。ただ音楽配信は利益率の高い旧譜の販売割合増加によって売上総利益率が55%とかなり高めです。
映像事業
ずっと右肩上がりに伸ばし続けた映像配信事業ですが、ここにきて伸びが鈍化しています。映像パッケージは三代目J Soul Brothersや東方神起が好調で売上を伸ばしているようです。
映像配信の売上総利益の低下はリニューアルに伴う費⽤増加の影響のようです。
ドコモとの協業 dTVの会員数推移
この1年横ばいですね。ただ課題は次のソフトバンクとの協業モデルであるUULAです。
UULAの会員数推移
UULAはエイベックスの代表取締役社長であるマックス松浦こと松浦勝人の浦をとってUULAにしたと言われています。
いわばエイベックスの肝いり事業だったものの、ソフトバンクがNetflix(ネットフリックス)との提携を発表してから店頭アフィリエイトを停止したおかげで新規入会が激減。
UULAはdTVと同様、携帯電話販売店の店頭で契約を結ぶ際、客にサービスの契約欄にチェックを入れさせて契約の同意を得る、「レ点営業」と呼ばれる方法で会員を獲得してきました。
この事業は店頭アフィリエイトが事業モデルの肝なので、ソフトバンクが方針を変更しない限り、再成長は難しいでしょうね。
ソフトバンクは昨年8月にネットフリックスと提携を発表して、その後11月には日経新聞がエイベックスがソフトバンクとの提携解消を検討していると報じていましたが結局どうなったんだろう。
ライブ・マネジメント事業等
公演数の減少によって、全体的に売上は前期比で減少しています。唯一のプラス要素はチケット単価は増加していることくらいでしょうか。
ここはそのタイミングのアーティストの人気に連動するので、仕方がないところなんでしょうか。
最後に主要タイトルを見てみます。
エイベックスの主要タイトル
三代目J Soul BrothersやEXILEなど好調で、これはHIROを社長とする株式会社LDHも業績好調なんだろうな。
アルバムCDはジャニーズ事務所からもアーティストを供給してもらっていてKis-My-Ft2やV6が上位に来ています。
映像事業は定額配信など競争が激化している中でサイバーエージェントとの協業であるAWAやゲオとの協業でゲオチャンネルを展開する等、新しい手を打っているものの、NetflixやHulu、Amazon、Apple等、この市場でシェアを奪うのは厳しい。
今後、期待できるのは市場が伸び続けているライブ事業とかなのかな。
コメント
そんなバッタ屋みたいなやり方だと限界来て当たり前