実は創業時はインターネットを夢見ていた10分1000円カットのキュービーネット(店舗名はQBハウス)を取り上げてみます。
QBハウスを運営するキュービーネットとは
キュービーネットは現在では国内に492店舗、海外に96店舗を持ち、利用者は国内だけで1500万人を突破しています。
私は行ったことありませんが、10分のカットを待つのに満席で20分ほど待つというその噂は当然聞いたことがあります。都内には店舗が多いですしね。
さてそのキュービネットですが、社名の由来には実はインターネットが関係します。
QB自体はアメリカンフットボールのポジションのクォーターバックから取ったという。ネットの部分は創業者の小西國義が「いつかインターネットの時代が来る」と見越していたからだそうだ。創業したのは1995年のWindows95が出てこれからPCの時代だとされていた頃ではあるが、インターネットはまだまだこれからというタイミングなので、未来を見通す力はあったのだろう。
株主が転々と入れ替わるこれまで
しかし店舗を急拡大したものの、経営は順調とはいえず、2006年に創業者の小西氏は上場を目指していたものの断念し、保有株をオリックスに売却することでイグジットを果たした。
その後、オリックスもIPOを目指していたがこれまた断念し、2010年にジャフコに株を売却する。さらにその後、日本屈指のベンチャーキャピタルであるジャフコでさえ断念し、投資ファンドであるインテグラルが買収し、今に至っている。
会社は合併し、新会社として生まれ変わったので、今回の決算が第1期となるのだが、その決算公告を見てみよう。
キュービーネットの第1期決算公告
当期純損失6億8,800万円の巨額赤字。
働いている従業員は低賃金ですり減っているというし、この赤字額はやはり都内の一等地に出店しているケースが多いので、その地代や設備投資の影響なのだろうか。
多くの人々に利用されている店舗なので、このまま継続してもらいたいが、株主が転々としているだけに今後の先行きが心配だ。
消費税10%が実はチャンス?
ちなみに1,000円カットというが消費税8%を機に値上げを実施し、現在は1,080円になっている。「3%増のタイミングなので30円じゃないの?」というタイミングで80円だったので便乗値上げの最たるものだろう。
10%に上がる時は1,180円になるかもしれないが、それで経営環境が良くなるのなら致し方ないのかも。
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神オペレーションなのに….!