最近では街中で外国人を見かけるのは珍しくありません。訪日外国人は想像以上に急増しており、2014年は45年ぶりに訪日外客数と出国日本人数が逆転しました。
2014年は過去最高の1341万人の訪日外国人を記録しましたが、2015年はなんとそこから47.1%増の1973万人を記録しています。
この訪日外国人をうまくビジネスに結びつけている企業がいます。みんな大好きドンドンドンドンキー♪ドン・キホーテです。
目次
ドン・キホーテの決算
インバウンド需要の分析の前に簡単に決算をおさらいします。ちなみにインバウンドとは「外から中に入ってくる」という意味の言葉で、旅行業界では訪日外国人旅行(者)のことを指します。
年間業績推移
ドンペンくんが一生懸命登っているのが、売上推移のグラフです。
右肩上がりに綺麗に推移しており今年は7000億円突破は確実でしょう。2Q累計のここまでで過去最高の売上を記録しています。
2Q連結業績概要
売上3,844億円の営業利益255億円。ドン・キホーテといえば圧縮陳列ですが、なんかあの空間にいるとワクワクしますよね。
購買意欲を引き出し、客単価を上げしっかりと営業利益をあげています。
今後はプライベートブランドを強化し、さらに利益率を上げていくでしょう。
ドン・キホーテのインバウンド状況
ここからが本題。インバウンド市場から見てみます。
訪日外客数と消費額の市場動向
2015年の訪日外客数は1974万人。その訪日外国人の旅行消費額はなんと約3.5兆円にも登ります。訪日外国人の数は東京オリンピックの2020年には3,000万人に達すると予測されています。
旅館・ホテル不足によるAirBnBの活用など、最近よくテーマになるのはこういった理由ですね。
ドン・キホーテの免税客単価と客数の推移
驚きの上のグラフを見て欲しい。
2014年10月の新免税制度開始以降、急激に客数が右肩あがりに急上昇しています。客単価は新免税制度の影響で下がっています。
この新免税制度はどういうものかというと、昨年9月まで消費税の免税は、1万円を超える家電や宝飾品、衣類などの非消耗品に限られていました。それが新制度では、食品や飲料、医薬品、化粧品、たばこなど、消耗品も含むすべての品目が免税対象となったことが影響しています。
大阪道頓堀御堂筋店では半分以上が免税売上
訪日外国人が急激に増え、特にアジアの観光客に人気のある大阪。なんと道頓堀御堂筋店は56.6%という驚異的な免税構成比です。東京も銀座の爆買いが話題になりますが、36.7%もの比率を占めています。
訪日外国人客数の推移
韓国人の客数が急伸し、中国をこの四半期では抜いています。ウォン高・円安の影響もあるとは思いますが、この勢いがどこまで続くのでしょう。
国別免税売上高
客数は韓国が中国を抜きましたが、売上ベースでは中国が圧倒的。爆買い=客単価が高いのが中国人の特徴ですね。
商品別免税売上高の推移
ニュースなどの報道では家電製品を購入しているイメージが強かったのですが、主に日用雑貨品や時計・ファッション品を爆買いしている模様です。
中国人の客単価は日本人の約10倍
最後に免税客単価ですが、国内平均の約6倍。
中国人にいたっては約10倍と爆買いがデータでも裏付けられています。
コメント
そりゃDUTYFREEだらけになるわ