2015年7月に実名制のグルメ情報アプリ「Retty」が「食べログ」を抜いたかのような発表を行い、ミスリードされたメディアは一斉にその快挙を報じていたのだがご存知だろうか?
先日発表された食べログを運営する価格ドットコムの決算内容をチェックしていたらキッチリ別のデータを用いて格の違いを見せつけていたのでお伝えします。
目次
Rettyの宣戦布告
7月2日のRettyの事業戦略発表会では、東京を中心とする主要エリアの月間口コミ投稿数で最大手の食べログを抜いたと発表していた。以下が問題になったグラフだ。
さらに言うとRettyの会社HPでは現在も掲載されているのだが、Rettyは第3世代として過去の類似サービスは古いとしている。
お店の人と探す人の双方がHappyになれる、そんな世界を実現したい。しかし未だかつてそれを解決できてはいるWebサービスは正直存在しません。だからこそ私たちは誰も成し遂げていないその大きな課題を解決すべく、日々改善に取り組んでおります。(Retty会社HPより)
それが明らかに検索に優れたぐるなび(1.0世代)、レビューの多い食べログ(2.0世代)、そして進化し、最適化された第3世代がRettyとして、旧世代をめちゃディスっている。
翌日に食べログが反論を発表
その内容はまず基準が違うということ
【①「食べログ」の口コミ数の基準】
200文字以上のコメントを含む口コミ数【②「Retty」の口コミ数の基準】
コメント無し、写真無しのものでも、スコアと利用シーンなどのお店の魅力が伝わるものを含んだ投稿数
※Retty社からのヒアリングに基づく内容となります。
仮に②の基準に統一して食べログの口コミ数を計算するとRettyを圧倒的に上回るという。以下がRetty基準で食べログが調べた口コミ数
【Retty社の口コミ数の定義に従った場合の食べログの口コミ数】
4月 96,802件
5月 105,362件
6月 98,527件
さらにRettyは東京都の投稿数が大半だが、食べログの全国の投稿数は以下としてかぶせて反論していた。
4月 297,086件
5月 336,333件
6月 297,284件
決算説明会で別角度のデータでキッチリ格の差をみせる
リーチはPC約7倍・SP約5倍、利用時間はPC約5倍、SP約4倍だどうだ的な内容になってます。
「お待たせしましたね…さぁて、第2回戦と行きましょうか…」
「初めてですよ…ここまで私をコケにしたおバカさん達は。」
「ザーボンさん、ドドリアさん。御覧なさい。綺麗な花火ですよ。」
「両手を使わないでおいてやるよ。どうだ?」
って言っているように見えてきます。(個人の感想です)
というわけでRettyの期待値は大きいものの、まだまだ食べログです。
個人的には2年後はわからないと思っていますが。
食べログのユーザ状況
Rettyが先日1,000万人を突破したと発表していたから国内だけでも6倍以上のユーザ数なのかな。
海外はまだまだこれからだけど、Tabelogという名前ではじめたんですね。
ぜひSushi、Tenpula、Tabelogと言われるようになってほしい。
食べログの業績
売上はさすがに成長率は落ちていますが、法人売上も個人売上もすごい伸びていますね。
何やら課金ユーザはこの四半期で大きく伸びています。てかところどころグラフの見せ方がソフトバンク的な仕掛けがありますがほっておきます。
食べログの飲食店課金料金プラン
飲食店で10万円払えるところがあるってすごいな。それだけ広告効果があるんだろうけど、またの機会に分析します。
個人課金サービスの概要
様々な課金モデルを導入してきていますね。
ワンコインランチ会員って最近東京で流行りのランチパスポートのネット版的な感じ。
dグルメ会員月額400円って、あっ・・・(絶句)
あわせて読みたい
クックパッドを分析してたら有料会員数に異変。利用もしないユーザを店頭アフィリエイトで大量に獲得していたのか。
食べログのネット予約
これは便利ですね。
食べログ海外事業の進捗
Sushi、Tenpula、Tabelog!