4月14日に発表されたGunosyの第3四半期決算説明の資料を見ていたら、まだまだGunosyは伸びているようです。早速見てみましょう。
目次
Gunosyの連結決算概要
四半期毎の売上と営業利益推移です。直近の第3四半期は売上高が過去最高となっています。
広告宣伝費を投下し続けており、毎度のこと広告宣伝費を除く営業利益も公表していますが、この広告宣伝費の投下をやめたら売上がどこまで下がるんだろうか。それが問題無い水準であれば開示してくれれば、株価は一気に上るような気がします。
上場後、下がり続けていた株価も2ヶ月程前に400円程度で底を打ち、現在890円にまで回復していることから、株式市場でも評価を見直す動きが出ているのかもしれません。
ダウンロード数推移
そろそろ飽和するタイミングかなと思いきや、まだ勢いは衰えていませんね。広告宣伝費の効率が悪化していないことが読み取れます。
四半期ごとに約100万DL程度ずつ伸びる傾向がありますが、これが鈍化してきたら危険シグナルと言えそうです。
このダウンロード数は国内の数値だけですが、SmartNewsのように海外に展開することで伸びしろを求めるタイミングがそろそろ来るでしょう。
LINEのようにプラットフォーム化を宣言していたGunosyですが、結局収益は広告で構成されており、LINEのような収益の多角化はできていません。売上の内訳を見てましょう。
Gunosyの売上構成
Gunosy Adsは微増が続いており、ADNW導入による売上がアドオンで伸びてきています。このADNWの成長が過去最高の売上を更新した要因ですね。この2つの広告モデルについて改めて確認しておきます。
Gunosyの事業モデル
Gunosy Ads
記事内広告であるGunosy Adsはユーザの興味関心に合わせて広告配信されています。広告主は1クリック○○円で支払うCPCモデルと表示回数によって支払うCPMモデルの2パターン。
Ad Network
Gunosyだけでなく、別のメディアへも配信されるネットワーク。別メディアもGunosyの広告ネットワークが取り込むことで売上の拡大を実現しているというわけです。
重い広告宣伝費負担
広告売上がメインのメディア事業は基本的に営業利益率が非常に高い事業モデルなのですが、Gunosyの場合、多額の広告宣伝費が原因でそこまで高くなっていません。四半期で4億円程度投下しています。
この広告宣伝費のコントロールが今後の利益率のポイントですが、まだまだ投資フェーズだと思うので、短期的な株価に惑わされず、投資を続けていけば良いと思います。SmartNewsもそうですが、Yahoo、LINE、FacebookやGoogle、Apple等ニュース配信の仕組みを強化しているので、ここで投資をしないと競争に打ち勝てないでしょう。