ニコニコ動画(niconico)の業績を分析してみたらニコニコ超会議の赤字はなんてことなかった。

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ドワンゴは2014年5月にKADOKAWAと統合し、持株会社を設立。KADOKAWA・DWANGOとなり、その後持株会社の社名をカドカワとしました。今はその子会社にドワンゴとKADOKAWAが存在する形です。

niconico(ニコニコ動画を始めとするサービスの総称)は今までどおりドワンゴが運営しており、ゲームオタクから成り上がった川上量生氏や、いろんな会社の役員に名を連ねてお金を頂いている夏野剛氏が日々改善に向けて努力するドワンゴ社員を率います。

さて業績を分析してみました。

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niconicoユーザ状況

ニコニコ動画

会員数は4917万人だけど、重要なのはMAU(月間アクティブ利用者)。873万人はすごいな。

そして一人あたりの滞在時間が109分。その層の人たちのテレビ代わりになってますね。

男性66%、女性34%。女性もそこそこいます。特徴的なのは年代シェアで20代が40%か。10代は思ったより少なくて14%なんですね。10代よりも30代が23%と多くを占めています。

ニコニコ動画の業績

ニコニコ動画 ポータル

プレミアム会員が248万人か。まだ増加を続けているし、ここはストック型なので業績はもう安泰ですね。

広告収入やポイントその他収入は下がったりしてますが、あんまり気になりません。そのへんは外部環境等に左右されますが、ストック型のプレミアムユーザが多ければ大丈夫。

解約率は一定の基準とあまり変動しないと思うので、新規ユーザはいつかは伸び悩むかもしれませんが安定的な収益を毎月もたらせてくれます。使っていないのに、毎月お金を払って解約忘れしているいわゆる休眠ユーザもいっぱいいそうですね。

運営側にとっては寝てくれたほうがありがたいんですね。本当は寝た子を起こすようなメールが送られてくるとか、使っていない毎月お金を払ってますが、解約し忘れてませんか?みたいな案内が来る社会のほうが良いかもしれませんが、運営側はしませんよね。

いろんな会社の役員に名を連ねてお金を頂いている夏野剛氏あたりが「プレミアム会員の寝た子を起こすメール開始します!」とか宣言してくれるとかっこいいんですけどね。

ニコニコ超会議が大赤字というけれど

ニコニコ超会議

ニコニコ超会議2015の来場者が15万人だったこともあり、売上は約2倍に。13億円のイベントってすごいな。

営業利益は赤字ですが、1-3月と4-6月が売上と売上原価がほぼ同額になっています。

まだまだ投資フェーズなんでしょうか。

ニコニコ動画とニコニコ超会議の業績を合算してみた。

2016年3月期 第1四半期(2015年4月-6月)

※単位は億円

動画 超会議 合計
売上高 4,822 1,329 6,151
売上原価 2770 1383 4,153
売上総利益 2052 -54 1,998
販売管理費 1442 216 1,658
営業利益 610 -271 339

わかってはいたけどもニコニコ超会議をニコニコ動画の広告宣伝費と考えれば、全然黒字運営ですよね。

ゲームオタクから成り上がった川上量生氏といろんな会社の役員に名を連ねてお金を頂いている夏野剛氏が赤字を強調するのでニコニコって事業全体まだ赤字と思っている人もいるかもしれませんが、安定的な黒字なんですね。

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