上場して2ヶ月程度。GumiのIPOゴール批判の影響を受けてしまったか上場してから株価を落としつつあったグノシー。先日決算発表がありました。その内容がすごいんです。
目次
Gunosyの半端ない損益計算書(P/L)
P/L概要
ふむふむ。売上は良い感じに右肩上がりに伸びてますな。営業利益率も高いけど、IT系ではよくあること。はてコスト構造はどうなってる?
コスト構造
営業費用の50%が広告宣伝費!
インターネット企業に働いている人はよくわかると思いますが、成長スピードを左右するのは広告宣伝費。
ただし短期的に利益を出そうと思えば広告宣伝費を絞れば、まだまだ利益率は高くなるはず。
GoogleやYahooと同様にそりゃ広告が収益のメインだから、売上がスケールすれば利益率は半端なくなるんだろうな。
業績推移
成長のために広告宣伝費をおもいっきり投下していた時代は終えて、Q3以降は売上もスケールしたので利益が出るようになっています。
上場したこれからは営業赤字にするわけにはいかないので、ある程度営業利益をキープしつつ、投資可能範囲額の中でどれだけ投資効率を高めることができるかがポイントですね。
戦略である5,000万人都市構想(プラットフォーム戦略)
いやー、この構想は正直うれしい。
ライブドア・ショック以降、インターネット企業もしゅんとなり、大ボラ?を吹きながら夢のある構想を語る企業が少なくなってきていたからです。
スマートフォンのプラットフォームはApple、Googleが握るんだろうと少し諦めていたところからLINEが思わぬアプローチでプラットフォームを握りつつ有ります。
しかしそれで決まりではなく、Gunosyにも頑張ってもらいたい。
Apple・Googleのルール変更リスクがありますが、スマートフォンのプラットフォーム覇権はどこが握るかまだわかりませんね。
コンテンツ販売モデルも構築。まずはマンガ
薄利そうですが、今の広告中心の売上モデルにプラスαを載せてきましたね。
中長期成長イメージ
さらに「新しい柱」。気になりますが、現在考えているんでしょうね。
次は通期売上51億円の営業利益11億円。
株価はまだ300億円程度ですが、久しぶりに健全なネット企業が上場して活躍していく予感がします。