多数のメディアを抱えるカカクコムが営業利益率47%で成長を続ける脅威。中でも食べログが絶好調。

株式会社カカクコムが5月11日に16年3月期の決算を発表しました。相変わらず、絶好調な内容だったのでお伝えします。

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数多くある価格コムのサービス

サービス一覧



よく知られているのは社名にもなっている価格.comとグルメサイトの食べログですかね。グルメサイトはぐるなびが圧倒的な強さを見せていた中、後発ながら口コミ機能を強化し、急激に成長しました。rettyなど新しいサービスも出てきていますが、まだその差は大きく開いています。

これらのサービスをカカクコムでは次のようにセグメントしています。

カカクコムのセグメントと業務の内容

インターネットメディアは大きく価格.comの3つのビジネスモデル(ショッピング、サービス、広告)と食べログ、その他新興メディアと分かれています。
またファイナンス業務はまだ四半期で10億円程度の売上なのですが成長を続けており、今後フィンテックの流れの中で存在感を発揮してくるかもしれません。

2016年3月期実績

通期計画に僅かに届かなかったものの、売上・営業利益共に大きく成長しています。それにしても営業利益率が47%というのは驚異的な数値ですね。
広告宣伝費は41億円も投下しているものの、売上比で見ると、各事業が大きく広告宣伝費に依存しているわけではなく、SEOやリピートでしっかりと集客できているのが非常に大きな強みとなっています。
売上の詳細をセグメント別に見てみましょう。

セグメント別売上構成の推移

全セグメント成長していることに驚きますが、中でも食べログの成長が大きい。主要事業の価格.comと食べログに成長鈍化の兆しは見えないのに加え、新規事業が着実に成長しているようです。

営業利益率を保ちつつ、この成長角度をキープしているのが事業構造の強みを感じます。

2017年3月期業績予想

来期もこの成長を継続するとしています。配当性向も37~8%。いやーすごい。

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