2017年のIPOを目指すとしていたメルマガ大手まぐまぐの状況を調べてみた

書き手には数多くのプラットフォームがインターネットで生まれ、最近ではnoteなども好調のようですが、2010年にホリエモンのメルマガ売上が年間1億円を超えたとしてメルマガの配信を始める人が続出した状況に少し似ているような気がします。有料メルマガの場合は結局、ホリエモン以外の後発参入者で売上を伸ばしている人は2桁の前半程度かなと考えています。

そんなメルマガといえば、老舗はまぐまぐですよね。2000年前半のインターネット黎明期にはホリエモンが自ら開発に携わったというサイバーエージェントのメルマというサービスと2強でした。ちなみにそのメルマは2010年にサイバーエージェントがユニティという会社に事業継承しています。

ではまぐまぐの決算を見てみましょう。

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株式会社まぐまぐの業績

第16期決算公告
資本金1億円 資本剰余金6.45億円 利益剰余金-1億5692万円 当期純利益3169万円

出典:2015.04.10官報

残念ながら、非上場で大企業扱いでもないので売上などは不明でした。

この前期も2,354万円の当期純利益が出ているようなので、会社が継続して利益を生む体質にはなっているようです。

2014年には経営権を投資ファンドが取得。IPOも目指す

ニューホライズンキャピタルが最大10億円で議決権の3分の2を取得したのは2014年3月。そのリリースの中で

メルマガ発行のまぐまぐは、今後の成長 産業であるインターネット広告ビジネスにおいて重要な役割を担っている企業の一つです。 ガバナンスの徹底と開発力の強化によって、有力な成長企業に生まれ変わるものと期待して 2 います。投資期間は 3~5 年と考えていますが、早ければ 3 年後の IPO を目指します

出典:ニューホライズン キャピタル IPO を視野に「まぐまぐ」の経営権を取得 

投資期間は3~5年と想定し、早ければ3年後のIPOを目指すとしていました。

現在、代表取締役社長としてはまぐまぐを2度退職して、出戻ってきた松田誉史氏が2015年3月から指揮をとっています。そこから新サービス開発のスピードが向上した感はありますが、おそらく2012年にスタートしたドワンゴのメルマガサービス「ブロマガ」に数少ないメールマガジン市場のパイは奪われ、noteなど新プラットフォームの台頭もあり、そこまで売り上げは伸びていないでしょう。

ドワンゴのブロマガはホリエモン以外に週刊文春デジタルなどもブロマガで月額課金を行っており、2015年4月には前年から約2倍となる30万人の有料登録者がいると発表しています。

平均単価500円としても1.5億円の月間売上もあり、まぐまぐを追い抜いた感さえあります。

投資ファンドとしてはまぐまぐをIPOさせたいと思いますが、どこかに売却する可能性もあるかな。noteとかとくっついたら面白そうですけどね。

ただ2001年に設立されたはてなも売上成長率が低めかつ、年商10億円の規模で上場しました。

1995年の大川弘一氏の個人会社創業を起源とするまぐまぐも20年以上を経て上場したら、それはそれで話題になりそう。

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