DeNAが買収した女性に大人気のiemoの業績調べたら買収額が高すぎね?って感じた

DeNAがiemoとMERYを買収したのは2014年の10月。

2社あわせて約50億円だったが、iemoは10億円代後半~約20億円程度と想定されている。

このブログの読者はiemoのターゲットとは違うので、あまり馴染みがない人が多いと思うが月間UU数が500万を突破する急成長メディアでもある。

ただやっぱり買収額は高すぎると思うんですよね。

決算の前にまずはiemoについて見ていきましょう。(MERYはまた今後)

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iemoについて

キュレーションアプリの中でもインテリア、家電、雑貨など、住まいの情報をまとめているアプリ。

スマホが90%でほとんどがアプリユーザ。

iemoのユーザ層

このブログの読者の中心層は20~40歳の男性だから、iemoのユーザとは真逆。

iemoは女性が90%になっています。

Facebookでは主婦層の支持トップ

いいねランキングトップか。マーケティング手段としてFacebookをうまく活用できています。

記事生産数とファン数

月間3000本の記事とファン数58万人。

この記事によるSEOとFacebookによるリーチが集客のポイントなんだろうな。

ちなみにiemoの記事には2つのタイプがある。

1つはまとめ記事。キュレーターが住まいやインテリアに関する情報をまとめるもの。

2つ目はビジネスアカウントと呼ばれ、企業が自分たちの商品やサービスに関する写真を無料で登録し、まとめ記事を作成できる。企業はこれにより、無償でPR活動ができ、iemoはCGMでコンテンツを生成できるというメリットがある。

広告はネイティブアドが主流

ネイティブアドはバナー広告より良いかもしれないけど、やっぱり前後の記事と関連性のある広告をいかに取ってこれるかがポイントでしょうね。SmartNewsとかGunosyとかネイティブアドと言っても前後の記事とまったく関係のない広告が入っているので、どうしても違和感を覚える。

iemoの業績

最後にiemoの業績です。10月1日の官報からで売上は非開示で損益のみの開示です。

株式はDeNAが88.9%保有しています。

第2期決算公告 2015年3月期

資本金4757万円
資本剰余金5807万円
利益剰余金-1億7853万円
当期純損失4332万円
500万MAUもあるし、それほどコストがかかるモデルでもないから黒字かと思っていたが、まだ赤字なのか。
第1期も1億円以上の赤字が出ていたようが、ここは広告費用と想定(Facebook広告あたり)。
買収前は8名体制だったのが、買収後にDeNAから出向で20名体制になったようなので、人件費の増加はあるだろうが、もう少しMAUが上がって売上がスケールしていけばGunosyのように営業利益率は高くなるモデルではあるだろう。
さすがに来期は黒字化するだろうが、参入障壁が決して高くないこの分野でずっと伸ばし続けることができるのだろうか。ニッチなこの分野でMAUをこれ以上伸ばすのも難しく、広告単価を上げるにも限度があるので、ビジネスモデルを多角化するかしないと20億円の投資回収はなかなか厳しいと思う。

買収額には村田マリ氏への報酬の側面も

ソフトバンクが孫正義の後継者とされるアローラ氏に165億円の報酬を与えたことを考えると、キュレーションメディア2つ+創業者の村田マリ(買収後にDeNAの執行役員へ就任)への報酬という見方もある。
買収額が高かったのか、安かったのか。1年後にまた見てみましょう。
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