海陽学園という学校をご存知でしょうか?設立は2006年4月とまだ歴史は長くないので知らない人も多いかもしれません。
トヨタ自動車とJR東海、中部電力の3社が中心となり、80社を超える地元を中心とする名門企業が出資しあって、次の時代のリーダーを育成するつくった学校です。トヨタ自動車の豊田章一朗名誉会長が理事長で校長は東京大学名誉教授も務めている人物が2代連続で務めています。
イギリスの皇族が代々通う男子校の名門「イートン校」がモデルで場所は愛知県蒲郡市にあり、海陽学園も男子校。全寮制中高一貫校で東京ドーム3つ分のキャンパスの広さがあります。
授業では通常の勉強だけでなく、専門家を呼んで講義を受けたり、勉強以外の幅広い教養を身に着けたり、ディベート形式の授業で英語力を鍛えています。
学費は奨学金制度もあるようですが、なんと年間約280万円(食費・光熱費込み)と日本最高レベルの学費。入学できるのはよほど家庭が裕福でなければ厳しそうだが、授業料のほぼすべてがタダになる特別給費を受けることができる制度がある。ただこの制度を受けるための偏差値は77程度で愛知県で一番高い。通常でも67程度と愛知県トップクラスのようです。
また通常の学校には社会人経験の無い教員ばかりですが、海陽学園は寮にフロアマスターという各企業から派遣される人たちがおり、社会人経験のある人材からいろいろと学ぶことができる。
海陽学園のすごいのは勉強だけでなく、漫画やゲームすら禁止の全寮制でプライベートの時間を極力同年代とのコミュニケーションに費やさざるを得ない環境に加え、社会人経験のあるフロアマスターなどとの交流を通して、今の東大生などが弱いとされる人格形成までもこの世代から教育するようです。
参考までに2006年に中学1年生として入学した一期生101人の卒業生の中から東大合格者を13名出しているようです。