楽天やGREEが社員に携帯させているクレドカードとその効果について

先日更新した記事「ネットエイジ出身の起業家「ネットエイジマフィア」が輩出される理由は社訓Net Age Wayにあった」の10箇条の社訓について、大きな反響を頂きました。以外とインターネット企業って社訓を掲げている企業が少ないので珍しかったのかもしれません。

そんな中、会社の信条を楽天やGREEが社員にクレドカードという形で携帯させているのをみなさんご存知でしょうか?

GREEはともかく、楽天は今や日本のインターネット企業では最も先端を行く企業。そんな楽天やGREEが社員にもたせているクレドカードはどんなものなのか、見ていきましょう。

スポンサーリンク

そもそもクレドって何?

クレドとは、「信条」を意味するラテン語で「企業の信条や行動指針を簡潔に記したもの」を意味します。そのクレドをカードにして社員が携帯できるようにしたものがクレドカードですね。

元々は米国企業の間で効果が話題となり、日本にもある高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」や医療品大手の「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の社員が携帯するクレドカードが代表的です。

クレドの効果

IT企業も規模が小さい時は社長の考え方が社員みんなに浸透していましたが、楽天のように1万人を超える規模になってくると創業時の思いや社長の考えが伝わらなくなるもの。

そんな理念や価値観をシンプルにまとめて、社員全体に浸透させる効果がこのクレドカードにはあるといいます。

シンプルなことが重要で、シンプルだからこそ浸透します。

考え方が浸透しているので、業務において社員が決断を下すときにも、拠り所となり、ぶれない決断を促進します。

楽天のクレド

常に改善、常に前進

人間には2つのタイプしかいない。
【GET THINGS DONE】様々な手段をこらして何が何でも物事を達成する人間。
【BEST EFFORT BASIS】現状に満足し、ここまでやったからと自分自身に言い訳する人間。
一人一人が物事を達成する強い意思をもつことが重要。

Professionalismの徹底

楽天はプロ意識を持ったビジネス集団である。
勝つために人の100倍考え、自己管理の下に成長していこうとする姿勢が必要。

仮説→実行→検証→仕組化

仕事を進める上では具体的なアクション・プランを立てることが大切。

顧客満足の最大化

楽天はあくまでも「サービス会社」である。
傲慢にならず、常に誇りを持って「顧客満足を高める」ことを念頭に置く。

スピード!!スピード!!スピード!!

重要なのは他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピード。
勝負はこの2~3年で分かれる。

GREEのクレド

Mission

インターネットを通じて、世界をより良くする。

Vision

毎日を楽しく幸せに、社会を自由で効率的に。
新しいサービスをより早く、より多くの人へ。
素晴らしいサービスを生み出すために素晴らしい会社を作る。

Value

ロジカル × クリエイティブ × スピード。
現状に甘んじない。さらに高い目標をめざす。
常に前向きに挑戦する。成功するまでやり続ける。
一流の仲間を集め一流のチームを作る。
人に、社会に、仕事にまじめ。

楽天とGREEのクレドの内容って似てる・・・

GREEの田中社長は元々は楽天の社員で三木谷浩史氏の影響を受けてるからしょうがないところもあるけどね。

5つのコンセプトとValueの言ってることは非常に似ていますね。成功するための共通コンセプトなのかもしれませんが。

起業を検討している読者の方、会社の経営に関係する方などなど、クレドの作成をぜひ検討してみては如何でしょうか?

スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク