2016年2月5日、ミクシィが第3四半期の決算を発表しました。サイバーエージェントがCygamesの勢いもありゲーム売上を急激に伸ばしており、スマホゲーム売上2位のガンホーは捉えてきた気配はありますが、モンストを運営するミクシィはまだまだ遠いなと感じた決算でした。では見ていきましょう。
目次
ミクシィ 2015年度 第3四半期決算
第3四半期決算P/L
まだまだ売上・利益が成長し続けています。前年同期比、前四半期比で見てもかなりの成長率を見せています。
この好調を背景に年度業績予想の上方修正を先日発表しています。
上方修正の内容
売上1850億円の予想→2,050億円へ上方修正
営業利益800億円の予想→900億円へ上方修正
もう少し鈍化するだろうと見ていたのが、好調を維持しているのが要因なんでしょうか。モンストをはじめとする各事業の内容を見ていきましょう。
事業別売上高水位
前回の決算でモンストを中心とするエンターテイメント事業の売上が減少に転じたので、厳しいと思っていたものの、今回の題3四半期では大きく売上を伸ばすことに成功しているようです。
またモンストの売上がすごすぎて霞んで見えますが、ノハナの年賀状売上が寄与し、メディアプラットフォーム事業も大幅に伸びているようです。
モンストの状況
息を吹き返したモンスト。
3DS版モンストやYoutube限定で配信を開始したアニメが再生回数2,500万回を突破し、新たな利用者獲得にいくらか貢献していそうです。
特にYoutube限定でアニメを配信するという新しい展開が成功すれば、今後のゲーム業界に大きな影響を与えるかもしれません。
モンスト以外の事業も好調
ディズニーツムツムの類似展開。ディズニーツムツムはディズニーとNHN PlayArtのタッグでしたが、今回はミクシィとマーベル、NHN PlayArtのタッグ。既にディズニーでノウハウのあるNHN PlayArtに開発・運用してもらい、ミクシィのモンスト等から相互送客という展開でしょうか。
スパイダーマンなど人気の版権がいくつかあるものの、マーベルはやや日本ではブランドが弱いイメージ。どこまで売上貢献するかは未知数です。
チケットのCtoCプラットフォーム チケットキャンプは絶好調
12月単月で約36億円。まだまだ勢いは止まりません。と見えますが個人的にはジャニーズ事務所やももクロなど、チケット購入者の顔認証導入増加が今後勢いに水を差すと予想します。
ただ全体的なチケット市場のCtoC化の流れは続きそうなので、成長は維持するでしょうね。
好調なノハナ
スマホの写真をアップすると写真・ハガキ等で郵送するサービス「ノハナ」。
年賀状利用が増えており、昨年の100万枚から180万枚に伸びたようです。もうハガキはいらないからメールで欲しいと私は思いますが、まだまだハガキで欲しいというニーズがあるんですねぇ。
ガンホーの全盛期は26年12月期で売上1730億円の営業利益942億円だった。
今回ミクシィはパズドラ全盛期のガンホーを上回る通期見通しを発表した。このままの勢いで年間営業利益1,000億円の壁を突破することができるのだろうか。