AppBankにリワード以外にもマックスむらいの商標リスクか

今日は先日個人投資家でもある山本一郎さんからありがたいご指摘を頂いていたAppBankのことが気になっていたので、新規上場申請のための有価証券報告書から気になったことを書いていきます。

↓上場するAppBankにとって投資家からのありがたいご指摘はこちら

AppBankが上場承認されましたが、ステマ記事が多いのは問題ではないでしょうか(Yahoo!ニュース個人。市況かぶ全力2階建ではない)

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AppBankって?

AppBankは元々、CEOの宮下泰明氏、YouTuberとして子供たちに人気?のマックスむらいこと村井智建氏が株式会社ガイアックス、株式会社GT-Agency(株式会社ガイアックスの子会社)に在籍していた際に設立されたサイト。

iPhone関連のニュース(特にアプリの紹介)を配信するサイトである。

元々ガイアックスが運営していたものをAppBank.netを譲り受けたのが始まりで設立は2012年1月と会社自体の歴史は浅い。

現在はメディア事業のAppBank以外にもモンスト攻略やパズドラ攻略といったオバケゲームアプリ(モンスターだけに)と提携したメディアが売上を伸ばしていたり、AppBankショップといった実店舗事業にも乗り出している。

AppBankの株主構成

基本的に創業メンバーの持ち分ですが、とガイアックスがまだ2割持っているか。さすがのジャフコも2割をゲットしています。

外国人保有比率が高いな。なんでだろ。

指摘される問題点

昨今のアプリ市場の情勢からするとリワードは規制が強まる一方。

リワードとはアフィリエイトのようなもので、ユーザがアプリDLなどを対価にポイント等の報酬をもらい、クライアント企業はアプリDLや課金に対して代理店に報酬を払う。

多くの企業はこの仕組によってDLしたユーザに使ってもらうというよりも、リワードによるアプリDLでアプリランキングの順位を上げることを目的としており、ブーストといったりもする。

特にAppleはブーストはアプリ市場にとって好ましくないと考えており、アプリランキングの順位を不正に操作するリワードの排除に積極的に乗り出している。(なぜ完全に排除に乗り出さないのか不思議な感じもするが)

そんな中、AppBankの総販売実績に対する割合の多くがリワード等のアフィリエイトの仕組みのようだ。

CAリワードが21.8%もあります。CAじゃなくて、CAリワードのほうね。リワード。

上場前にモンスト攻略アプリのリワードを廃止したってさらっとコメントが書いてあるけど、業績にどれだけ影響があるのか投資家にもう少し説明してもらいたいな。リワード。

にしてもCAリワードって社名にリワードつけちゃいましたね。

AppBankの業績

メディア事業

メディア事業はAppBank.netやモンスト攻略、パズドラ攻略などが収益の柱。ニコニコ動画の「マックスむらい部」もこのセグメントのようで有料会員は15,000人を突破したようだ。

ゲーム事業も今期からメディア事業にセグメントを統一したようだけど、受託開発が多いのかな。大ヒットというアプリはないけど、ポケットベガスとかはそこそこの知名度がありそう。ベガスね。

かなり好調だけど、リワードの影響はどこまであるんだろう。

ストア事業

AppBank Storeは直営店5店舗、代理店3店舗にまでなっている模様。

Eコマースのほうは会員が19万人を突破している。この辺は上記のメディア事業と相性が良いでしょうね。

事業運営に関するリスク

ほうほう有価証券報告書には12点記載されています。気になったのは9つ目。

⑨「マックスむらい」の商標権について

「マックスむらい」の商標権は、創業以来の事業推進者である取締役メディア事業部長村井智建が個人名義で取得しており、村井智建より平成31年12月31日までの期間について本商標権及び肖像権に係る権利一切の使用許諾等を得て、当社グループにて管理しておりますが、何等かの理由により「マックスむらい」の商標使用について許諾が得られなくなった場合、当社グループの事業及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

「ねぇよ」とか思った人がいたら、突っ込みたい気持ちはこらえてください。子供には人気らしいですよ。HIKAKINと違ってリワードでKAKINしてますけどね。

ではこのへんで。

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