ミッキー率いる楽天、楽天市場の業績分析していたら幽霊会員の謎

ミッキーこと三木谷浩史氏率いる楽天について、最近は金融や電子書籍、SNS、旅行代理業等、事業が多岐にわたっているので、今回は楽天市場に限定して分析してみました。

最近、二子玉川に移転してクリムゾンハウスと名づけました。それまで居た品川シーサイドの周辺のお店とか英会話教室が繁盛しているという話でしたが、楽天社員の総勢1万人が一気にいなくなってさぞや大変だと思います。

さて早速楽天市場の状況を見てみましょう。

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楽天市場の業績

売上は季節要因があって、Q4は伸びるので凸凹はしていますが、着実に伸ばしてはいるようですね。

営業利益も四半期で200億円程度稼いでおり、営業利益率は脅威の50%越えです。

プラットフォーマーとしては営業利益率が高すぎますが、ECモールビジネスとしては寡占状態なのでこのくらいの営業利益が保てるんでしょう。本当は出店者や顧客にもう少し還元してもらいたいところ。

このあたりは手数料を無料化したYahoo!ショッピングやAmazon、最近ではヨドバシカメラのECサイトも伸びていると聞くのでもっと競争をしてもらいたい。

SEALDsあたりが「楽天が寡占EC市場を作り上げているぞ、どうすんだ、何を見てんだ。今に始まったことじゃねぇぞ、たちあがれ」って二子玉川あたりでデモを起こす自体になる前にもっと消費者還元をしてほしいです。

楽天市場 出典店舗数及び1店舗あたり流通総額

出店数は伸びていなくて、出店を取りやめるところも多いみたいですね。

でも流通総額は伸びているので、1店舗あたりの流通総額は伸びていて、今では平均1店舗年間5,000万円も売上を上げている模様。

出店料がかかるとはいえ、1店舗5,000万円のお店ってリアル店舗と比較してもすごいな。

人件費もリアルよりはかからないし、ちゃんと楽天のページを整えてマーケティングをアドバイザーから聞いてしっかりやればリアル店舗より簡単に効率はよくなりそう。

特にスマホ向けのマーケティングが今後は鍵だと思います。

楽天市場のモバイル比率

まだまだモバイル比率は上がっていくと思います。

若い人はどんどんスマートフォンで買い物するようになっているので、出店者はPC向けの見え方ばかり気にするのではなく、スマートフォンでどのように見えるか気にしてページを構成する必要がありますね。

ECもスマホファーストです。

楽天市場のプラン別出店数推移

主な出店プラン別推移です。

スタンダードとメガプランの比率がわかりませんが、月5万円以上の出店料+手数料を払っているところが4割もあるのか。

年間5,000万円も平均売上を上げることができるのであれば、そのくらい払いますよね。

本当に楽天市場って羨ましいビジネスモデルです。でもAmazonを見習ってもっと消費者に還元してほしい。

楽天市場ユニーク購入者数

四半期に1,500万人が買い物している。メールアドレスで名寄せしているとのことで、正確性はアクセスベースのMAUよりも高いでしょう。

1500万人が訪れるお店って本当にインターネットならではです。

国内はクローズドからオープンへ

楽天スーパーポイントを始め、様々な仕組みをオープン化していくようです。

ただサークルKサンクスがファミリーマートと統合したらどうなるんだろう。

ファミリーマートがかなりの額をTポイントの会社に出資したし、Tポイントになりそうだけど、そうなると楽天スーパーポイントはコンビニを失うのか。

ネットの強みを背景にリアル店舗をどこまで取り込めるのか。

楽天EdyとRポイントカードの融合

中々NFCが普及しないが、スマートフォンがカードを集約する流れになるのは間違いないので、このカードアプリがO2Oのタッチポイントとなりそうですね。

そういった先を見据えての展開だと思いますが、iPhoneはいつになったらNFCを搭載するのだろうか。

AndroidだけでFelica搭載したところで、普及にはつながらないからなぁ。

楽天 国内グループ流通総額

いやーすごい、全部伸びてますね。

楽天会員数の幽霊会員の謎

ユニークの購入者数は四半期ベースで1500万人。

会員数は1億人ということだから、四半期ベースの課金率は15%か。ECモデルにしては高い気がする。

ただ公開されている会員登録完了後1回以上ログインしたことある会員は1億人ではなく、7440万人。

これってどういうこと?会員登録したのに1回もログインしたことない会員が25%くらいいるのだが、リワードとか会員登録を強制的にとった会員なのかな?

それともリアル店舗で会員登録させたから、ITリテラシーが低くてネットでログインまでたどり着いていないってこと?

どちらにしても会員登録したのに、ログインすらしない幽霊会員のようなものが25%も占めているのは不思議です。

楽天の海外EC

最後に海外ですが、M&Aしたので伸びてますが、とってつけた数値なので成長性がよくわからないです。

日本のインターネット企業で海外で成功している会社がほとんどありませんが、楽天はM&Aで広げていってます。

ただ買収後、楽天グループシナジーで伸びたとかまだあまり聞かないので、海外はこれからですね。

サイバーエージェントやDeNA、GREEなど国内で売上を上げたインターネット会社が海外で通用していないので、楽天はインターネット企業の先輩・代表格としてお手本を見せてほしいです。

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