サイバーエージェントとホリエモンの肝いり755(株式会社7gogo)の決算や現状の状況を分析したら累損23億円。

昨年2015年7月23日に行われた決算説明会の質疑応答で「芸能人・著名人に紐づくファンをベースにしたアプリだと成長拡大が見込めないため、一般ユーザー同士での交流や回遊を促すようサービス打開を進めていく」として755の苦戦を認めたサイバーエージェント。

※755 TOPページ

その後、755の代表取締役も、サイバーエージェント本社取締役の宮崎聡氏が、森正樹氏に替わり就任しています。

現状、その状況が改善されたのか分析してみました。

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755を運営する株式会社7gogoとは

株式会社7gogoを設立したのは2013年6月3日。サイバーエージェントとホリエモンがファウンダー(株式を50%保有もしている)を勤めるSNS株式会社と共同で設立しました。

その後、サービスが開始されたのが2014年2月13日。2014年9月29日には40万ダウンロード突破。2015年1月5日には250万ダウンロード、2015年3月16日には400万ダウンロード突破のリリースがあったものの、その後のダウンロード数は公表されていません。

この755とはホリエモンが収監されていた長野刑務所での囚人番号に由来しており、サクラバは当初LINEの対抗サービスかな?と思っていましたが、そうではなくサービスとしてのポジショニングはTwitterとブログの中間であると藤田社長は後に語っています。

なぜ2015年3月16日以降ダウンロード数が公表されないのか

ちょうど翌日の3月17日から乃木坂46を起用したTVCMを開始し、3月27日には三代目J Soul Brothersを起用したTVCMを開始しており、その広告宣伝費はサービス開始当初から累計で20億円前後と見られている。

仮にダウンロード数が伸びていたとしても、その投資額と効果が見合っていないのは以下の数値かして明らかだろう。

株式会社7gogoの決算

株式会社7gogo 第3期決算公告(2015年9月30日公表)
利益剰余金  :△2,396百万円
当期純損失  :2291百万円

累損23億円・・・。その多くは約20億円前後と見られる広告宣伝費だと思いますが、まだまだ投資を続けるつもりなのでしょうか。。

LINE対抗でDeNAが提供したCommの撤退は早かったが、いつまで損切りせずに投資を続けるのか今後の動向に注目。

755の集客力分析

755のアプリダウンロードランキング推移

エンタメカテゴリで50~80位程度が平均的な数値。

総合ランキングに顔を出すことはめったにない。おそらく1日数百ダウンロード程度で1,000には届いていないものと推定される。

755のPCトラフィック

755のPC集客チャネル

サイバーエージェントが755の詳細な数値を公表していない以上、各種ツールで分析するしかないのだが、明らかに投資対効果はあっていないだろう。

スマホ利用が9割を占めるだろうとは思うが、PCの訪問者数が100万人程度というのはこういったコミュニケーションサービスにしては寂しい。

またトラフィックの成長にはSocialの比率が高まってこそ、急成長の気配を感じることができるがその比率も7.7%程度だ。

これに対して1月6日にNewsPics上でホリエモンは以下のようにコメントしている。

NewsPics上でのホリエモンのコメント(2016年1月7日)

2年で結論を出すのがおかしいというのはそのとおりだと思う。しかし何かしら成功の兆しが見えないのであれば早期撤退を図る必要があるというのもスピードの早いインターネット業界では必要だと思う。

今回のリニューアルを機に成功する確信があるのだと思うのだが、期待したいところだ。

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