2012年6月13日の衆議院社会保障・税特別委員会公聴会の様子でかなり前の情報なものの、経済評論家の上念司氏の演説が非常に面白い。10%への増税前にもう一度見ておきたい。
まずは議員に「挨拶は元気よく!もう一回返事しろ!」と喧嘩を売るところから始まります。
上念氏が訴えることは2点。
日本は本当に財政危機なのか?消費税増税によって本当に税収が増えるのか?
この2つが訴えるポイントです。端的にいうと
1、財務省が過去述べていた財政危機ではないという見解から現在もファンダメンタルズは変わっておらず、日本は財政危機ではない。
2、問題は、消費税率を上げることで名目GDPが減らないのか、ということ。税率を上げる以上に名目GDPが減るのであれば税収は減ってしまう。税収は、税率とではなく、圧倒的に名目GDPとの間に強く相関しています。これは日本だけでなく、外国の場合も同じです。
5%から8%の増税は明らかに名目GDPの減少効果が出ており、増税はマイナスでしょう。10%に本当に上げるのかな。それともやはり税収の延期と同時に衆参同時選挙に踏み切るのでしょうか。
なぜ税収が減っているか。原因はもちろんデフレ。年始に安倍首相は「もはやデフレではない状況をつくり出すことできた」と発言されたが、今年に入って株価の低迷などを考慮しても油断ならない状況でしょう。
デフレ脱却が明確に宣言できなければ、増税は延期してほしい。
もろもろ上念氏の演説はわかりやすかった。詳しくは動画を見てほしい。