今日は比較的新しい分野であるクラウドソーシングにおいて急激に成長しているクラウドワークスを分析したいと思います。
クラウドソーシングとは仕事を依頼する側と受注する側のニーズをWEB上で結びつけるサービス。仕事における出会い系サービスみたいなものですね。
このクラウドソーシング市場で上場しているのはクラウドワークスとリアルワールドの2社だけど、クラウドワークスと非上場のランサーズの2強という状況。ランサーズとリアルワールドは提携関係にもあります。
ではそもそものビジネスモデルから見ていきます。
クラウドワークスのビジネスモデルと利用者数
ビジネスモデル概要
ネットで完結するマッチングの仕組みをプラットフォーム型と呼んでいます。ただこのサービスはクライアントが発注になれていないと思ったような納品物が上がってこなかったり、そもそも発注しても受注してくれる人が見つからなかったりということが起こります。
そこで始まったのがエンタープライズモデル。間にクラウドワークスの営業が入り、発注側(企業側)の進行管理を行うことで、ある程度品質を担保した納品物が上がるようにコントロールします。
多くの中小企業はできるだけコストを削減したいからプラットフォーム型を選択すると思いますが、比較的大企業はエンタープライズ型を選ぶことも増えてきています。
例えばキュレーションサイトを立ち上げようと考えた時
初期サービスイン時に大量に記事を掲載しておきたいと考えた時に多くの優秀なライターを短期間に限定にして大量雇用することは困難。
そんな場合、クラウドワークスを利用して、多くのライターに大量の記事を書いてもらうという使い方が増えてきています。進行管理までしてくれるのでラクですね。
プラットフォームの総契約額
右肩上がりで四半期で5億円を超えてきています。
クラウドワーカー数(ユーザ数)
法人も含まれるだろうから単純に人の数ではないだろうけど、67万人の労働者を抱えているってすごいな。
クライアント数
要するに10万社の依頼に67万人の労働者が仕事に対応し、四半期で5億円の取引が行われているという構図のようです。
クラウドワークスが考える働き方革命とは「個人の与信インフラ」
1990年代以降、急激に非正規雇用も増えています。
ただ色々と非正規雇用には問題があります。
そこでクラウドワークスが個人の与信インフラを作り、働き方に革命を起こすと。
確かに正社員でなくても、仕事の実績がクラウドワークスに溜まっていく仕組みになっているので個人の与信インフラになり得るのか。
市場規模が拡大していけば、多くの人の働き方を変える可能性はありそうですね。
進むアウトソーシングとクラウドソーシング市場
アウトソーシングの拡大
確かに直近では接客もPepperにアウトソースされていますね。機能しているかはわからんがw
クラウドソーシング市場の期待値
アメリカはクラウドソーシングが進む
全労働人口の34%ってそんなに進んでるの・・・日本も10%を超える比率になっていくのかな。
クラウドワーカーとして年収2000万円も誕生
翻訳家で年収2000万超えって・・・確かに翻訳の制度は翻訳家のレビューとかの評価で担保できそうだし。
あとはWebエンジニアで約1500万円か。WEB系はニーズあるだろうな。
女性比率が高い
シニア層も増加
最後にクラウドワークスの業績を見てみましょう。
クラウドワークスの業績
業績の推移
ようやく損益分岐点に達してこれから黒字化かなというフェーズだったのですが大きく赤字に転じています。
投資の拡大
上場したので黒字をキープしなければと考える企業が多いですが、クラウドワークスは働き方革命のために投資を継続しますと。来期も赤字で行きますと宣言しています。
クラウドソーシング市場規模がもっと増えていけば、働き方がさらに多様化していきそうですね。今後のクラウドワークスの発展に期待です。