昨年、CIAのスパイマニュアルが話題になりましたが、サクラバの所属する渋谷の会社も1000名規模となり、従業員が急激に増えて大企業となり、きっとCIAから派遣されたスパイが増えていると思います。(業界の話題ではたぶんマシな方のようですが)
このマニュアルというのは第二次世界大戦のCIAの極秘資料がアメリカの情報公開法を元に公開されたもの。CIAが敵国内に入って相手の生産性を落とすためのマニュアルです。
英語ができる人は実際のスパイマニュアルを見て欲しいが、日本語訳は以下のとおり。
- 「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
- 可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上
- 何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
- 会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
- 前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
- 文書は細かな言葉尻にこだわる
- 重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
- 重要な業務があっても会議を実施する
- なるべくペーパーワークを増やす
- 業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする
- 全ての規則を厳格に適用する
会社が小さい内はこのようなマニュアルは通用しないと思いますが、大きくなればなるほど有効になると思います。読者の皆様の所属する企業がどの程度の規模かわかりませんが、多かれ少なかれ思い当たるところはあるのではないでしょうか?
それにしてもこのマニュアルを作成した人は頭が良いよな。確かに組織の生産性を悪くし、従業員のモチベーションを低くするためのノウハウが詰まっている。
経営者は改めて、自分の企業内にCIAのスパイが紛れ込んでいないか確認してほしいものです。