CDどころか音楽配信まで市場規模が伸び悩んで、代わりにイベント事業が収益源となりつつある音楽業界。音楽配信は昨年、定額音楽配信が話題となったものの、どこまで音楽系企業・アーティストに還元されるのかは未知数です。
そんな音楽業界のランキング集計で有名なオリコンって今どうなっているか知ってますか?
先日2016年2月5日に発表された決算内容を調べて見ました。
目次
オリコン 2016年3⽉期 第3四半期決算
決算概要
まずは概要からですが、売上も営業利益も減少傾向となっています。
その内訳は次のとおり。
事業セグメント別売上
オリコンというと音楽や書籍のデータベース事業が中心となってますが、その周辺事業で多角的に展開しています。現在好調なのは顧客満足度調査事業とメディアを展開するコミュニケーション事業。
その他、音楽配信のモバイル事業、オリコンスタイルなどの雑誌を展開する雑誌事業。ソーシャルゲームや太陽光発電事業などにも手を広げています。
にしてもガラケー向けの売上が3四半期で約7億円もまだあるのか・・・ほとんど休眠ユーザなのかな。
ではこれらの事業の営業利益はどうなっているのか。
事業セグメント別営業利益
今後柱になりつつあるのはコミュニケーション事業。
モバイル事業は休眠ユーザが多いため、営業利益率が5割のようですが、減少トレンドは止められないでしょう。
データサービス事業はもはや大きく投資する必要はなさそうなので、安定した利益を生む事業になっています。
今後の柱となるコミュニケーション事業のみ焦点をあててもう少し見てみましょう。
コミュニケーション事業1 顧客満足度調査事業
音楽におけるオリコンランキングのブランドを活かして、他ジャンルにも展開。
転職サイトとか住宅サイトでもオリコンNo.1を掲げることの価値が高まっています。ランキングといえばオリコンというポジショニングでまだまだ伸ばしていけそうです。
コミュニケーション事業2 メディア事業
スマートフォンのトラフィック増加を元に各種広告の売上も伸びています。
創業は1967年株式会社オリジナルコンフィデンスの社名で創業され、日本初のレコードランキング誌を創刊したところからオリコンの歴史は始まりました。
今では音楽に限らず、様々な業界のランキングで不動の地位を築きつつあるようです。